主な疾患と症状

急性陰嚢症

陰嚢が腫れる病気

  • 陰嚢水腫
  • 精巣上体炎
  • 精巣腫瘍
  • 精巣捻転症
  • 鼠径ヘルニア などが考えられます。
急性陰嚢症イメージ

陰嚢の腫れる病気は上記が考えられます。
精巣上体炎は痛みを伴い、場合によっては熱がでます。尿道から菌が入ることが多く、若年者ではクラミジアなどの尿道炎が原因の事もあります。
精巣腫瘍は精巣の癌であり、進行が速い場合があります。若年者と高齢者に発症することが多い癌です。精巣を摘出する手術が必要となります。精巣捻転症は40歳程度までにおこる事が多く、通常強い痛みを伴います。早急な手術が必要で、時期を逸すると精巣が壊死します。
この中で、緊急を要する病気は精巣腫瘍と精巣転々です。これらの病気の区別は難しく、時期を逸することのできない病気が隠れています。陰嚢が腫れたら自分で判断せず、すぐに来院してください。

検査について

  • 検尿

    尿に細菌が無いか、汚れがないか検査します。
    精巣は尿道と繋がっており、尿道の細菌が陰嚢内に移行し感染症を引き起こすことがあります。

  • 超音波検査
    (エコー)

    陰嚢内の精巣や精巣上体、血管を観察します。
    癌が無いか、血流があるかどうか重要となります。

  • 血液検査

    感染に発熱がある場合に行います。
    炎症が強い場合は入院加療が必要となります。
    当院では白血球、CRPが即時に結果が出ますので当日に入院が必要か判断いたします。

治療について

感染症に伴うものは抗生剤治療で改善しますが、精巣捻転症は、時間的に早急な対応(6時間以内に手術が必要)が迫られます。精巣腫瘍も早急な手術が必要です。