腎癌
腎癌について
早期腎癌の症状はありません。進行すると血尿や転移部位の症状(骨転移であれば痛みなど)が出現します。
近年は検診、ドッグなどの定期検査や、他の病気の検査中に偶然発見されることが多くなっています。
症状について
-
検尿
尿中の血尿、細菌の有無等を確認します。
-
超音波検査
癌などの病気や臓器の状態など様々な事が分かります。
診察台に横になってもらい、機械を体に当てる検査です。
痛みを伴わない検査です。 -
CT検査
腎癌における診断では最も重要です。
単純CTで分からない場合、造影剤を入れた造影CTが有用です。
治療について
病気の進行具合により異なりますが、標準治療は腫瘍のある腎臓を摘出する手術です。
腎臓は2つあり、以前はどのようなサイズの腫瘍であっても残る方の腎臓が正常であれば、腫瘍のある方の腎臓を丸ごと一つ取っていました。
近年、腎癌の特性や、技術の改良により、腫瘍が小さい場合、部分的に腫瘍のみ取る手術(部分切除)が増加してきています。また腹腔鏡やロボット支援手術が広まりつつあります。
転移性の腎癌の場合、薬の治療や放射線治療など様々な治療を組み合わせて病気をコントロールします。
近年腎癌に対する新薬も次々と発売されており、効果が期待されています。