前立腺肥大症
前立腺肥大症について
男性には前立腺という臓器があります。前立腺は尿道の周りを取り囲むように存在しています。年齢を経ると、図のように前立腺が大きくなり内部の尿道を圧迫し尿が出にくい、時間がかかる、おしっこが残る感じ（残尿感）などの排出症状が出ます。
また進行すると、残尿が多く残るようになります。前立腺肥大症には、排出障害の他に頻尿や、切迫性尿失禁など尿が貯められない症状も出現します（過活動膀胱）。前立腺肥大症と前立腺癌と別の病気で前立腺肥大症が癌になりやすい等はありません。
検査について
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検尿
尿の汚れ、血尿の有無、尿蛋白などを診断します。
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超音波検査
（エコー）癌などの病気や臓器の状態など様々な事が分かります。
前立腺の大きさや、膀胱内病変、膀胱壁の厚さなどから排尿状態を推測します。診察台に横になって、機械を体に当てる検査です。
痛みを伴わない検査です。 -
尿流残尿測定
専用の機械で尿をするだけの検査で、痛みを伴いません。
尿の勢いや、残尿を見ることで現在の排尿状態が分かります。 -
排尿記録
自宅で計測してもらいます。2-3日間の検査です。1日の尿量や昼/夜の尿量の割合、膀胱容量などが分かり大変有用です。
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PSA検査
採血検査です。
中高年男性は前立腺癌の可能性があり、採血にて分かります。
治療について
前立腺肥大症の治療は先ずは薬の治療を行います。薬は尿道を広げる薬や、前立腺を小さくする薬などがあります。患者様の状態に合わせて薬を組み合わせ使います。
過活動膀胱を併発している場合は、残尿量を見ながら過活動膀胱の薬を追加します。飲み薬で効果の無い場合や、排尿状態がある悪い場合、手術治療を提案いたします。