主な疾患と症状

神経因性膀胱

神経因性膀胱について

神経因性膀胱イメージ

神経因性膀胱とは、何らかの原因で神経から膀胱尿道に信号が伝達できず膀胱の働きがうまくできなくなった状態をいいます。
排尿する場合、神経から信号受けた膀胱の筋肉が収縮して尿を排出します。膀胱の筋肉が収縮障害を起こすと、尿の勢いが悪かったり、残尿が増えたりします。また一方、自分の意思とは関係なく収縮し、尿が漏れたりする症状が出ることがあります。
この原因は多岐にわたり、神経の問題から膀胱筋肉の問題まで様々です。脳や脊髄の病気、骨盤内の手術、パーキンソン病や糖尿病などの病気が関係します。

検査について

  • 検尿

    尿の汚れ、血尿の有無、尿蛋白などを診断します。

  • 超音波検査
    (エコー)

    癌などの病気や臓器の状態など様々な事が分かります。
    診察台に横になってもらい、機械を体に当てるだけの検査です。
    痛みを伴わない検査です。

  • 尿流残尿測定

    専用の機械で尿をする検査で、痛みを伴いません。
    尿の勢いや、残尿を見ることで現在の排尿状態が分かります。

  • 排尿記録

    自宅で計測してもらいます。2-3日間の検査です。1日の尿量や昼/夜の尿量の割合、膀胱容量などが分かり大変有用です。

治療について

原因や残尿の程度などにより、治療法が異なりますが、まずは薬での治療を行います。
残尿が多い場合は自己導尿と言って、患者様ご自身もしくは家族の方に管を用いて、定期的に膀胱から尿を出す方法を覚えていただきます。カテーテルと言う管を留置し定期的に交換する方法もあります。