主な疾患と症状

過活動膀胱

過活動膀胱について

過活動膀胱イメージ

急に起こる堪えられない尿意を伴う頻尿です。
通常の尿意は尿が溜まってくると尿意が起こりますが、過活動膀胱では尿が溜まっていなくても強い尿意が突然起こります。堪えきれないと尿漏れを起こします。
冷たいものを触った、水の音を聞いたなどの場面で尿意が起こるのも特徴です。

疫学

  • 日本人の7人に1人の割合で高頻度に起こる病気です。

原因

  • 男性であれば前立腺肥大症によって起こる場合があります。
    脳出血や脳梗塞、脊髄、神経の病気で起こる場合もあります。
    その他、加齢や成人病など原因不明な場合が7割です。

検査について

  • 過活動膀胱
    症状スコア

    質問紙で質問に答えていただきます。

  • 検尿

    尿の汚れ、血尿の有無、尿蛋白などを診断します。

  • 超音波検査
    (エコー)

    癌などの病気や臓器の状態など様々な事が分かります。
    前立腺の大きさや、膀胱内病変、膀胱壁の厚さなどから排尿状態を推測します。診察台に横になって、機械を体に当てる検査です。
    痛みを伴わない検査です。

  • 尿流残尿測定

    専用の機械で尿をするだけの検査で、痛みを伴いません。
    尿の勢いや、残尿を見ることで現在の排尿状態が分かります。

  • 排尿記録

    自宅で計測してもらいます。2-3日間の検査です。1日の尿量や昼/夜の尿量の割合、膀胱容量などが分かり大変有用です。

治療について

  • 減量、骨盤底筋体操や膀胱訓練などの行動療法
  • 薬物治療 最近では副作用が少なく効果の高い薬があります。
    男性では前立腺肥大症の治療を先行して行う場合が多いです。
  • 電気治療、磁気治療、ボトックスなどの手術治療があります。