主な疾患と症状

夜間頻尿

夜間頻尿について

夜間頻尿イメージ

排尿のために1回以上起きなければならない症状を夜間頻尿といいます。
加齢とともに頻度が高くなります。
夜間頻尿は、日常⽣活において支障度の高い(困る)症状です。

疫学

  • 夜間頻尿は男女や年齢層を問わず頻度の高い下部尿路症状であり、その頻度は年齢とともに急上昇します。リスク因子として、年齢以外には、高血圧、糖尿病、脳血管障害、利尿薬の使用、心疾患、腎泌尿器疾患、肥満、睡眠障害などがあります。

原因

  • 尿路から由来
    するもの

    過活動膀胱など

  • 全身的な問題

    夜間多尿になる素因がある(多飲、腎・心機能低下など)

  • 睡眠の問題

    不眠症

検査について

  • 過活動膀胱症状スコア

    質問紙で質問に答えていただきます。

  • 検尿

    尿の汚れ、血尿の有無、尿蛋白などを診断します。

  • 超音波検査
    (エコー)

    癌などの病気や臓器の状態など様々な事が分かります。
    診察台に横になってもらい、機械を体に当てる検査です。
    痛みを伴わない検査です。

  • 尿流残尿測定

    専用の機械で尿をする検査で、痛みを伴いません。
    尿の勢いや、残尿を見ることで現在の排尿状態が分かります。

  • 排尿記録

    自宅で計測してもらいます。2-3日間の検査です。
    1日の尿量や昼/夜の尿量の割合、膀胱容量などが分かり大変有用です。

治療について

原因により治療は異なります。

  • 膀胱に由来するものであれば、お薬の治療になります。
  • 全身に由来するものであれば、生活改善や基礎疾患の治療が必要になります。
  • 睡眠に由来するものであれば、睡眠の質を向上させる生活改善や、薬の治療となります。